もういちど食べたい!おすすめ草食グルメ特集|バニーフィールド・ベーカリー
丘を越えるとふわりと漂う甘い香り。その源は、バニーバロウの中心にある小さなパン屋〈バニーフィールド・ベーカリー〉だ。
畑に囲まれた素朴な外観ながら、焼き上がるパンの香りに誘われて朝から行列が絶えない。看板メニューは、地元産ニンジンとクローバー蜂蜜を使った「キャロット・ブレッド」。しっとりとした生地の中に、細かく刻まれたニンジンがほんのりと甘く、食感のアクセントを添える。オーブンから取り出すと、外はカリッ、中はふんわり。まるで春の風をそのまま食べているようだと評判だ。
オーナーのボニー・ホップスさんは、「食べることは、家族と畑をつなぐ行為なんです」と微笑む。彼女が特にこだわるのは、“素材が育った時間”だ。日の出とともに畑へ行き、朝露を含んだ野菜を選び、正午までに焼き上げる。そうすることで、野菜本来の甘みが残るという。ベーカリーの奥には小さな工房があり、子どもたちが見学できる「ちびっこパン教室」も定期開催されている。
午後になると、人気の「ルッコラ・サンド」や「クローバーバター・ロール」が並び、ピクニック帰りの草食動物たちがこぞって立ち寄る。最近では、ツンドラ・タウンの訪問客にも「体がぽかぽかする味」として支持されているという。
取材の最後に試食した焼きたてのキャロット・ブレッドは、表面の蜜がほんのり焦げ、噛むほどにやさしい甘みが広がった。
派手さはない。けれど、ひと口で思い出す――畑の匂い、家族のぬくもり、そしてズートピアに息づく“草の命の味”。
- バニーフィールド・ベーカリー
- 所在地:バニーバロウ南地区 ニンジン街3-7
- 営業時間:7:00〜17:00(月曜定休)
- おすすめ:キャロット・ブレッド/ルッコラ・サンド/クローバーバター・ロール
